車をどうするか

これから車をどうするのか、いろんな人に言われた。

まぁそもそも相手の任意保険がどこまで対応してくれるか次第だと思うのだが、ディーラーも実家も相手の任意保険教職員共済までも急かしてくる。

ディーラーはこう言う。
「修理するか買い直すかで違ってきますし、パレットは発売されたばっかりの車なので部品確保も大変なので、早めに決めていただけると助かります」
理屈は分かる。

実家はこう言う。
「じいちゃんとばあちゃんを病院に連れていくのにどうするんだ?かわいそうじゃないか」
こちらことなお構いなくで実家の都合だけか。

教職員共済はこう言う。
「金額を早く決めていただかないと困るんです」
こっちが都合を合わせないといけない、みたいな感じに聞こえた。

ぞれぞれ都合も主張もあるだろうが、こっちとしても大問題をクリアしていない以上はなかなか決断出来ない。

病院も誰もかれもが私を軽症扱いするけれど、この時点で私は運転が難しい上体になっていた。
左腕が肘の高さ程度しか上がらないのだ。
腕を下ろした状態では肘が90度曲がるが、伸ばした状態で腕を上げると下ろした時の肘の高さに手が到達するとそれ以上は上がらない。その状態だと肘も曲がらない。
正直私は悪化していると感じていた。

車を買っても代金を支払うのは私だ。
もし仕事が出来ないなら車など買えない…収入なしでは支払えないから。
もし今の仕事が出来ずに転職となれば、その職での支払い能力に合わせてまた車を選ばねばならない。
もし今の仕事に復帰できてもこれまでと違う状況…時間短縮や病院通いでの出費増があれば、やはり買う車を選ばねばならない。

結局、この時点での車購入は保留した。まずは事故から1週間、再度診断してからの話だと私は考えた。
まだ希望を覚えていたころの話だ。

仕事中に転んだ、その後に

仕事中に転んだ。
消毒作業中に他の機械を置いてあることに気付いていて足の感触で確認するつもりで後退していたのだが、左足に触感がなかったらしく機械に触れていることに気付かずそのまま機械の上に転倒。
幸い今日は左手が動くことが出来て手をつくことが出来、しかも手をついても発作が出なかったため、機械も壊さずケガもせずにすんだ。

私は左半身の感覚が薄い。
発作が出る箇所だけ異常に過敏だが、それ以外は触感が薄い。
圧力は分かるが、触感は薄く、温度も感じなかったり感じても数秒タイムラグがある、そんな状態だ。

この前も気付いたら左足の甲に穴が空いていた。500円玉ほど大きさで深さは2mm程だろうか。仕事着に着替える時に履いた靴下の手に伝わる感触に違和感があり、見てみたらその状態だった。
それに痛みはない。液体絆創膏を塗っても何も感じない。表面がひんやりした感じはちょっとあったかな…でも普通はとんでもない染みる激痛がくるはずなのにそれがない。
誇張抜きで左足が死んでいるのではないかと思うことがある。
事故の後遺症の治療(リハビリ?)で電気治療をする時にも、左足は感じない。指先が電気で動き始めたらやめる、そんな感じだ。

そう言えば前にテレビで、手で触った感触がある遠隔操作のマニピュレータを見たことがある。
たしか圧力と振動と温度を感じ取れれば実際い触っている感触が再現できるとか…
それを見て「私はきっと振動を感じていないんだな」と思ったのを記憶している。そういうことなのかもしれない。

とにかく、午前中に転倒したものの怪我もなく機械も壊さずに済んで良かった。

と思っていたら、午後に同僚が左肘にぶつかって左腕に発作、痺れが広がり動かなくなってきた。
そして別の同僚が左腕の外側に接触、腕は曲がらない、指先も閉じられない、腕全体が冷えて痺れと痛みで休憩を余儀なくされた。
どちらも軽く…例えるならば小さい消しゴムをヒョイと投げてぶつかったぐらいの衝撃なのだが、当たりどころが悪いとこうなってしまう。
どっちの人も悪気はなく、いやそれどころかぶつかったことすら気付いていないだろう。私は私で大げさに痛がったり騒いだりする人を気持ち悪いと思うもんだからそんなこともしないし…

悔しい。
ただただ悔しい。
加害者は起訴され裁判を受け判決を受けて刑を受ければ免罪符を得たように、許されたかのように、何事もなかったように振る舞う。
でも被害を受けた側は延々と、人によっては死ぬまで傷付けられ続ける。まるで加害者の愚行のツケの一部を被害者が背負うかのように。

ただただ悔しい。

加害者が親同伴でやってきた

加害者から電話があった。
会いたいということだったが、こちらは体調が悪く会う気にはなれない。
しかし親も実家から来ているということなので、どうしても会って欲しいとのことだった。
仕方なく、家の近くの路上で会うことにした。

加害者の親は息子の事故の謝罪のため、弘前から八戸まで駆けつけたとのことだった。

加害者の父親と母親が謝罪の言葉を口にし、深々と頭を下げる。加害者本人もそれに倣う。
そして菓子折りを渡そうとするが、私はそれを受け取らない。そして

「謝罪も大事とは思うが、現状を回復してもらうこと、それが私の望みだ」

私はそう言った

もちろん事故の前の状態になるように必ず息子にやらせますので、と父親が頭を深く下げ、母親も頭を下げる。
そして父親は息子に向かって、この人に追わせた被害を必ず回復するように、例え自分がどんなに辛くともと、どんなことをしてでも償いをするように約束しろと強く言った。
加害者は頷き頭を下げる。

この時の私はその姿を見て、愚かにも加害者とその親を信じてしまった。

加害者は20代半ばの男性で、職業は教師。
八戸市立の中学校の教師で公務員。若いとはいえ地方都市での公務員のと言えば十分な給与をもらっている立場にあり、同世代の民間企業に勤める者よりも金銭的には裕福であることが多い。
仮に相手側の任意保険でカバーしきれなくても、少なくとも同世代の人よりは金銭的に何とかしてくれるはずだとそう思った。
おまけに親まで出てきている。成人した子供の罪のためにわざわざ駆けつけ頭を下げ、こちらの目の前で約束させたのだから、これでもし今後、私の身体の傷が治らない場合でもなんとかしてくれると、私は信じてしまった。
それは身体に関しても必ず治させるとを加害者の父親が約束したからでもある。

菓子折りを受け取り、私はその場を後にした。
加害者の両親は何度も何度も頭を下げていた。
もし、あの時の加害者の親の言葉が本当のもので、私が十分な被害回復を受けられていたら今より少しはマシな状態にあるのではないかと、そう思うことは少なくない。

本当の事故原因についての考察

事故直後に私が加害者から聞いた事故原因は
「CDを入れ替えていて、気がついたら目の前に車がいた」
であった。
正確には
「CDを入れ替えていて、気がついたら目の前に車がいて間に合わなかった」
と言ったと記憶している。

しかし警察で警察官から聞いた加害者の言い分は
「車が近づいてきたのが分かったのでブレーキを踏もうとしたが、間違ってアクセルを踏んでしまったと言っている」
だった。

私が聞いた話の「間に合わなかった」は、何が間に合わなかったのだろう?
ブレーキを踏むのが間に合わなかったのか、それともブレーキを踏んだが間に合わなかったのか、どちらなのだろう?

警察から聞いた話では「ブレーキを踏もうとしたが、間違ってアクセルを踏んでしまった」となっている。
これはつまりブレーキを踏んでいない、ということではないだろうか?
おそらく現場検証などもしているだろうが、その結果(ブレーキ痕があるかどうか)を私は知らない。裁判の詳細も分からない。
ただ警察官の言葉を信じるならば、あれはブレーキを踏んでいないという内容であるはずだ。

私が聞いた話に戻って、ブレーキを踏んでいないのだとすれば、ブレーキを踏むのが間に合わなかったということになる。

視点を変えて、

警察の話では「間違ってアクセルを踏んでしまった」となっているのだから、衝突までにさらに加速していただろうことが想像できる。例えば50km/hで走行してきたが、誤ってアクセルを踏んで80km/hで衝突した、というように。
しかしもし私の聞いた話でブレーキを踏むのが間に合わなかったのだとしたら、例えばスピード違反の80km/hで走行してきてそのまま2台の車を左右に弾き飛ばし、私の車に直撃しながら隣の車にもぶつかり、それぞれが前方車両に玉突きした、ということになるのだろう。

加害者車両はトヨタのベルファイヤだった。2トンぐらいある大きな車だ。
しかし大きな車とはいえ、2台の車を左右に蹴散らし、完全に停止してパーキングブレーキもブレーキも掛けている車を車間距離を撮っている前方車両にまで玉突きさせるほどの威力をもたらすためには、果たしてどのぐらいの速度で追突すればいいのだろうか?

この事故の本当の原因は、ブレーキとアクセルの踏み間違えではなく、運転中にCDを入れ替えたという加害者の行動でもなく、加害者の無責任な速度超過での運転によるものが大きのではないかと、事故から10年以上経った今、私は考えています。

警察の事情聴取

事情聴取をしたいので来て欲しい、と警察から連絡があった。
八戸警察署に行き指定された場所まで行くと、担当の警察官が一人待ち構えていた。

まずは体調のことを聞かれ、私が「左の首から肩から腕にかけて痛くて動かない」旨を伝えるが、ここでもやはり「軽症だと聴いてるよ、すぐによくなるよ」と言われる。
警察経由なのか病院経由なのか、はたまた消防署経由なのかはわからないが、どうも私は玉突き事故に巻き込まれた6台の車の搭乗者のうちで、最も軽症ということになっているらしい。私の後ろの車は左右に弾かれただけで、直進方向の力は直撃を食らった私に一番伝わっているはずと思うのだが…

その後、事情聴取が始まった。
事情聴取などされたことがないのでどんなことを聞かれるのかと思っていたが、あまり質問とかはされず、ほとんど確認だけであった。

当日、現場ではちゃんと停車していたよね?
ちゃんと停車状態で車は動いてなかったんだよね?
玉突きした車との車間距離は取ってたよね?

私は正直に答えた。

パーキングブレーキを掛けてシフトも「P」に入れ、ブレーキをしっかり踏んで停車していたこと。
当然車は動いていなかったこと。
車間距離がどのぐらいだったかは正確には覚えていないが、普段普通に取るぐらいの距離で極端に近いということはない、ということ。

実は私が玉突きした前にいた車両は公務員の公用車で何人も乗っており、すでにその人達から事情を聞いていたらしくその確認だけしたらしかった。

そして最後に、
「加害者にどのような処分を望みますか?」
と聞かれた。
答えに窮していると、警察官が
「つまり重い罰を望むか、軽い罰でいいと思うか、というようなことだけど…」
と言ってきた。

私は、
「罪相応の処分でいいのではないか」
と答えた。

これで私の事情聴取は終わった。

帰り際、
「加害者からは話を聞いたんですか?」
と尋ねてみた。
警察官は「話は聞いている」と教えてくれた。

そこで
「事故の原因はなんだったんですか?」
とも聞いてみた。すると、
「車が近づいてきたのが分かったのでブレーキを踏もうとしたが、間違ってアクセルを踏んでしまったと言っている」
と答えた。

それは私が事故直後に加害者から聞いた話
『CDを入れ替えていて、気がついたら目の前に車がいた』
とは全く違う説明であった。

私の中に加害者への不信感が芽生えた。

修理工場からの連絡

事故から数日後、ディーラーから依頼されたという修理工場から連絡があった。
指定された住所に向けて代車のパッソを走らせた私、着いたのは八戸市でも郊外に近い場所にある修理工場。

店内に入ると、そこの社長が出迎えてくれた。
まずは身体のことを心配してくれたが、次の言葉に私は耳を疑った。
「あんなひどい渋滞はなかなかみない…よく命がありましたね」
命を落としていてもおかしくはないぐらいの車の損傷だったと、私はこの時初めて知った。

詳しい状態を聞く前に、車を見せてもらうことになった。
納車から一月も経っていないパレットは、見るも無残な姿に変わっていた。

前から見た時にはそれほど損傷は感じられなかった。前の車に玉突きした時についたであろうへこみはあるが、わりと原型をとどめているように見えた。
しかし近づいて運転席側に回ると、その被害の大きさがまざまざと見せつけられる。
右後ろのスライドドアが前に飛び出し運転席のドアを覆い尽くさんばかりの状態。運転席を開けるとギリギリ、本当にギリギリで運転席ドアが開いた。
中に入ると運転席のシートが倒れている。横のレバーを引いてもシートは起き上がってこない。手でシートを起こしてみるが、何の引っ掛かりもなくまた後ろに倒れていく。
外に出て車の後部に回る。そこは大きく潰れてひしゃげているといえばいいのか…元々跳び箱のような台形の後ろ姿で個人的にそこが気に入っていたのだが、形が変形してしまい惨めな姿となっていた。
どのようなぶつかり方をしたらこのようになるのか、ボディーの右後ろにはソフトボール大の穴が空いており、そこから右後輪のタイヤが覗いている。
説明を聞く前に、私の頭の中にはある結論が浮かんでいた。
「廃車にするしかない…」
その結論は間違ってはいなかったようだ。

店内に戻った私に、社長が説明をしてくれた。話を要約すると、

全てのパーツを交換しフレームを叩き直せば修理できないことはない。
しかしそれで次の車検に通る保証はできないほどフレームが歪んでいる。
パーツ代だけでも100万円ぐらいになるだろう。
あれだけのダメージをフレームに負っているので、不具合が出る可能性がある。
あれだけひどい状態は滅多にない。新車を買ってもらう方がいいし、それが叶わないならばあまりにも可哀想過ぎる。

とのことだった。
「あぁ…商売で修理することもためらうほど酷い事故を負わされたんだ…」
と私は思った。「これは絶対に相手に新車を買い直してもらうべきだ、そうでなければ悲惨すぎる」社長は最後までそう言っていた。

医者も含めて周りから「軽症だ」と言われ続け、それなのにこんなに痛みを覚えている自分は間違っているのだろうかと、卑怯者だろうかとここ数日悩んでいた私は、この時に初めて自分が間違っていないかもしれないと考えるようになった。

あの日あの場所にいた理由

あの日、事故に遭った現場にいた理由は、車関係の本人確認郵便を郵便局に取りに行くためだった。

あの日、私は夜8時から仕事を控えていた。
自宅で郵便受けに入っていた不在通知に気付いた私は、八戸郵便局へと車を走らせた。
八戸市城下の国道45号線マクドナルド付近の交差点から八戸郵便局に行く途中、現在くら寿司が建っている場所の前で信号待ちをしていた。
そこで事故に遭った。

その車は事故の半月ほど前に納車されており、車種はスズキのパレット。パレットが販売開始された始めの方の1台であり、まだ初回のローン支払いも終わっていない段階だった。

前車はたしか平成8年式のワゴンR RV 4WDターボで、11年近く乗っていた車だ。
実は私は祖父母の介護をしていた。あの時していた仕事につく前の2年間ほどの間で、ちょうど店舗閉店により仕事が途切れた私に白羽の矢が立った形で、毎日祖父母の家に行き様々な用事をこなし、食事や身の回りの世話をしていた。

貯金も無く、実家が出してくれる僅かなお金で2年間騙し騙し使っていたワゴンRは、2008年時点でもはやボロボロで、車検を通すにもかなりの金額が必要なことが予想できた。
そして職についたとはいえ、平日の昼には祖父母を病院に連れていかねばならない私は、車の購入を考えていた。
その用途にと考え、当時デビューしたてのパレットの購入を決めた。決め手は後ろのスライドドア、これならかかりつけの病院前の狭い道路での乗り降りも楽にこなせる、という理由だ。

そのような理由で買ったパレットが納車からわずか半月で事故に遭った。しかもそのパレット関連の書類を受け取るために郵便局に向かう途中での事故であったこと、今でも複雑な気持ちで思い返す。

もしパレットを購入していなければ?
事故に遭わずに済んだのか?
いや、別の車種でも同じ結果だったかもしれない…
むしろ新車のパレットだったから命が助かったのかもしれない…
ワゴンRであればもしかしたら…いや、そもそも車を買わなければこんな目にも遭わなかったのでは?

そんなことを何度も何度も考えた…考えても考えても何も変わらないのに…

せめてもの救いは、あの日は祖父母を乗せていなかったことだ。
祖父母を乗せる時にはいつも後部座席に乗せていた。
後部座席が変形し、スライドドアが運転席ドアの開閉を妨げる寸前まで押しやられたあの事故、祖父母を乗せていたならばあ間違いなく二人の命を奪われていたと思う。
そんなことにならなかったことだけは、本当に良かったと思っている。

教職員共済の新たな担当者からの電話

加害者の任意保険、教職員共済から連絡が来た。
前回はいきなり『90万円しか出さない』『現場にいたあなたも悪い』というような口調だったが、今回は物腰が柔らかい人からの連絡だった。

教職員共済「この度は事故に遭われ、またこちらの担当が失礼なことを言ってしまい、申し訳ありませんでした。」
私「何しに電話してきたんですか?事故現場にいた私が悪くて、状況も見ないで初めから決めたことだけやるのでしょ?」
教職員共済「いえいえ、そんなことはございません。担当がなぜあんなことを言ったかは分かりませんが、私が新しく担当になったので安心してください」
私「分かりませんって…保証とかはしてくれるんですか?」
教職員共済「もちろんです。治療費も当然出しますし、代車もご用意します。そのほかの損失も対応いたします。さしあたってお困りのことはないですか?」
私「…眼鏡がないんですよ」
教職員共済「え?」
私「事故直後に無くなっていて、今はスペアの古い眼鏡を掛けてるんですが、困っているんですよね」
教職員共済「分かりました…えっと…幾らぐらいになりますか?」
私「なくした眼鏡は昔作った時で7〜8万円ぐらいでしたけど」
教職員共済「え!?そんなに高いんですか!?!?」
私「そうは言われても実際その値段で玉屋(眼鏡屋)で買いましたよ。フレームとレンズでそのぐらい」
教職員共済「いや〜…困りますね…そんな高い眼鏡はちょっと…」
私「え?対応するって言ってませんでしたか?」
教職員共済「いやぁ…うちにも、出せる金額があるんでね…」
私「加害者は保険が全て保証してくれると言ってましたけど?」
教職員共済「…しかしこちらも規定がありますので…」
私「つまり保証してくれないってことですか?」
教職員共済「そうではなくってですね…車は全額保証出来ると思いますが、それ以外には限界があるんで…」
私「じゃあいくらなら眼鏡を買っていいんですか?」
教職員共済「そうですね…なんとか5万円でお願いできませんか…」
私「…分かりました。とりあえず玉屋に行ってみてその価格で何とかなるか相談してみます」
教職員共済「ありがとうございます。ところでお身体はいかがですか?」
私「日赤(八戸赤十字病院)で診てもらいましたが、軽症で1週間休めばいいと言われていますが…」
教職員共済「良かったじゃないですか!不幸中の幸いですね!!」
私「でも私は痛いんですよ。左腕は痺れてよく動かないし、昨日より悪くなってるし…」
教職員共済「でも医師がそう言ってるんですから間違いないです」
私「でも実際動かないんだから生活に困ってます」
教職員共済「医師が言ってるんですからよくなりますよ…ところでお仕事は?」
私「1週間も休めば良いと言われているので…どんどん悪化してるとしか思えませんが…」
教職員共済「まぁまだ事故に遭ったばっかりですのてね…まずは代車をご用意しますよ。なければ不便ですよね?」
私「不便ですけど…そもそも運転できる状態じゃないので…」
教職員共済「軽症とのことですので、すぐに慣れますよ。とりあえずそちらのディーラーさんはどこですか?」
私「スズキです」
教職員共済「分かりました。そちらに連絡して代車を用意してもらうように致します」
私「事故の状況はご存知ですか?」
教職員共済「いえ、まだ警察の取り調べが終わってませんので…事故に遭われた車の状態も分かり次第対応しますので」
私「最初にいきなりこちらのせいだ、みたいに言われてますので、簡単には信用できませんよ…」
教職員共済「そこはもう安心してください」

このような流れで二人目の教職員共済の担当とのやり取りは終わった。

この時私は、この担当の話しぶりが優しく対応も丁寧に思えて、少しだけ期待していた。
まともに対応してくれるものだと。
だが残念ながら口先だけだと、後に知ることとなる。