涙こぼれる

2日前から涙がこぼれている。
泣いていないし、嗚咽ももちろん漏らさない。
ただただこほわれている。

昨日は通院し始めた頃から私を知っている整形外科の看護婦さんに話し掛けられ涙こぼれた。
酷く心配させてるように見えるのに私は、
『お前じゃない』
とこぼし続ける。
「なにも出来なくて逆にごめんね」
とか言われる。涙がこぼれ続ける。

今日は今日で職場の責任者との面談があり、悔しいがこぼしながら身体と中身の不調を訴えた。
もちろんあの人に言ったほどのことは話せるわけもなく、ただただ首を振り涙こぼれる。

情けない、悔しい、苦しい、辛い。

あの人はまたここを見てくれるだろうか?
少しでも知ってくれるのだろうか?
私は同情を買おうとしているように見られるのかな

涙はこぼれるが泣いていない。
目も細めずただあふれるだけだ。

元々小さい頃から、きみのりは「嘘なきするな」とよく言われていた。
涙こぼれても泣きじゃくらず、嗚咽漏らさず、目も赤くならず、まぶたも腫れないから、ほとんどの人に嘘なきと言われ続けた。

腕の骨を折った時も泣かずにいたら「嘘をつくな」と殴られた。
風邪で熱が出て肺炎になりかけた時も「顔色いいから大丈夫、授業サボらないで」と戻された。
肘を脱臼した時も「動かないわけじゃないから問題ない」と練習続行させられた。

また嘘なきと思われるのかな。
もうアホみたいに涙はこぼれているけれど、みんなみたいに絞り出しもしないから充血や腫れたりしないのかな。それこそ嘘なきではないのかな。

まさかこんなに辛いとは思わなかった。
恋心もなくただ信じただけで、辛い時に少しだけ普通の話をして踏みとどまりたいだけなのに、私がワガママ過ぎたのかな。

あの時と同じで、私が全部悪いと思わなきゃいけない。そうしないといけない。

そもそも交通事故は罰だと思ってる。
あの時がまんできずにメールしたから、その報いだと思っている。

今回もあの人以外に話し掛けられること、触れられることに耐えられず、あの人だけは叶わないから、だから私が悪いんだ。

大丈夫、目も赤くならず腫れもしないから、泣いてるとは思われない。
私の症状は珍しく理解されないから、狂ってるからだと思われるだろう。

また1人地獄に染まるから、早くこぼれなくなって欲しい。

1000文字小説

たしか事故に遭った年だったと思う。
あるニュースサイトで1000文字小説というサイトが始まったことを知り、そこに投稿するようになった。事故から半年ぐらい経った頃だったかな。

投稿できる作品は500文字~1200文字。
厳密に1000文字でなくてはならないわけでなく、そのぐらいで作品を作ろうというテーマと言うか、そんな感じのサービスだった。

そこに投稿している人は、恋愛とか男女とかそういうテーマが多いようだった。
しかし私はどうも毛色が違うらしく、変な話を投稿していたようで、わりと理解されない話ばかりを書いていたようだ。

そのうちそこでは、ユーザー主催のコンテストなども開かれるようになった。

しかし…なんだろう…どうもよくわからないルールを決めたがるというか…八方美人でないと悪、みたいに、そのコンテストの運営に積極的な人たちが行動し始めたことが、私の眼にはには違和感を持って映り始めたのだ。

そして居心地が悪くなってコンテストへの参加は途中でやめたしまった。
テーマを決めても「テーマにこだわらなくていい」
投票可能数も「何人にでも投票していい」
、とルールなんてあってないようなものになってしまい…最終的には常連だけで固まってしまって新人さんは参加できないムードになった、私にはそういう風に思えたのだ。

あれから徐々に人が減り続け、今ではもうトップページに表示されるランキング的な項目もフル表示にならずに閑古鳥が鳴いているような状態で、寂しく思っている。

そんな1000文字小説ではあるが、今でもたまに作品を書いて投稿することがある。
元々気が乗った時に書き始め、完成できたら投稿するスタンスだから人が多かろうが少なかろうが私的には何も変わらない。
しかしながら過疎化が進み過ぎて私の作品が複数トップページに表示されることもあり、そこだけが気に食わない。

1000文字小説 [1000moji.com]