5月17日

事故から2ヶ月ほど経ったある日、電話が鳴った。
見覚えのある電話番号はディーラーからだったのだが、ちょっと違う。
車を注文したのとは別の店舗の電話番号だった。
電話に出ると、以前お世話になっていたその店での担当からだった。

店員「どうもーいつもお世話になっております」
私「どうも、ごぶさたしてます…どうしました?」
店員「お車ですね、新たにお買い上げいただいたパレットのご用意が出来ましたのでご連絡いたしました」
私「え?」
店員「納車はいつがよろしいでしょうか?」
私「いや、ちょっと待って」
店員「はい、なんでしょうか」
私「同じ会社とは分かっていますが、別のお店で買ったと思うんですよ」
店員「そうですね、あちらの店舗でのお受け取り希望ということでしょか?」
私「いや…それはもうどっちでもいいんですよ。事故前に務めていた会社があっちに近かったのであちらで買っただけなんで…」
店員「分かりました。詳しくはお会いしてからご説明しますが、あちらの店長が辞めてしまったため、以前お付き合いがございましたこちらで引き受けるという流れとなりました」
私「あぁ、そうですか、分かりました」

予想もしていないことだった。

その後、お店に行き事情を聞くと、私が契約した店舗の店長が急に辞めたとのこと。
急に連絡がつかなくなり、今どういう状況かも分からぬまま、5月17日に辞めたということらしかった。
そこで困った店舗が八戸市内にあるもう一つの支店に連絡を取り、以前はそちらのお世話になっていたのでその時の担当が再び私についた、ということだったらしい。

店員「ちなみに、あちらの店舗で購入となりました理由など、もしよろしかったらお聞かせ願えますか?」
私「単純に、職場があちらに近かったからです。夜勤で北インタ^に職場があるので、何かあった時に寄り易いのは通勤ルート上にあるあちらだったので」
店員「なるほど。あちらの店舗で担当することも可能ですが、こちらでよろしいですか?」
私「いやもう事故で仕事辞めちゃってるし、こちらの方が馴染みだし、このままでお願いします」
店員「ありがとうございます」

納車自体はスムーズに済んだ。

それにしても…
事故に遭った車は書い直した車と同じ車種であり、元々祖父母を病院に連れて行く時に乗せやすいようにと選んでいた。
その車が事故が遭ったのは3月17日、その1ヶ月後の4月17日には祖父が危篤、その後26日に亡くなり、事故から2ヶ月後の5月17日には解約した店舗の店長が謎の失踪を遂げた。
なにかに呪われているのではないかと妹に酷く心配された。

6月17日には命を落とすのではないかと、私はなんとなくそう考えていた。

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