出社後のこと

事故後の出勤でろくに仕事も出来ずに迷惑を掛けた私は、朝一で担当に電話を入れた。

私「すいませんやっぱりダメでした」
派遣会社「え?」
私「仕事を始めて1時間と経たずに左腕が使えなくなりました」
派遣会社「えー?なにそれ困るよ!大丈夫だと言ったよね!?!?」
私「いえ、私は不安があると、腕がもたないかもしれないと、言いましたけど…」
派遣会社「でも医者は大丈夫って言ったんでしょ?」
私「ですから私はそれがおかしいのではないかと、私が医師に伝えたことを言いましたよね?」
派遣会社「いやでも君が大丈夫って言うから…」
私「…いえ、私からは大丈夫とは言っていません」
派遣会社「言い訳はいいから…それでどうすんの?」
私「とりあえず病院に行って診てもらいます」
派遣会社「そうだね、診察終わったら連絡頂戴」
私「あとそれで…仕事は無理だと思うんです」
派遣会社「いや、それは君が決めることじゃないでしょ、あくまで医師の判断で決めることで…」
私「今回医師の判断で仕事再開しようとして、結局は私が感じていたような結果になったんですよ」
派遣会社「そんなこと言われてもさ…」
私「実際苦しんでいるのは私なんですよ!分かります!?医師にも嘘つき呼ばわりされて、でも実際左腕が不自由で…トイレさえ大変なのに…」
派遣会社「分かった、分かったから、とにかく病院行ってきて、終わったら連絡して」
私「分かりましたけど…仕事は無理だと私は考えていて、迷惑掛けるので辞めたいと思っているんですよ」
派遣会社「いや、それはね、病院行けば良くなるかもしれないし、なんとか待ってくれるように話すから」
私「今日なんてほとんど製品作れなくて、材料無駄にして、ただただ朝まで痛みに耐えるだけで、出来るわけないでしょ?」
派遣会社「分かった、君が辛いのは分かったから、まずは病院行こう。辞めるかどうかはその後考えよう。いいよね?」
私「とてもまともじゃなくって…迷惑掛けたくないんですよ…」

このような話をして電話を切った。

派遣会社の担当は結局この後も、一度も事故の状況を聞いてくることはなかった。
ただ「働けないの?」「とうして働かないの?」の繰り返しで、その度に同じ説明を繰り返した。

もっと若い頃に大手の派遣会社にお世話になったことがあるが、このような扱いを受けたことはなかった。こちらの事情にも耳を傾けてくれて仕事が出来ていた。
それに比べて…地元No.1を自称していてもこんなもんなんだな、この会社は派遣社員を人としてあつかわず物のように考えているんだな、と落胆したのを覚えている。

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